<Header>
<Author: 王維>
<Title: 送邢桂州>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文無假名>
<style2: 日本漢文訓讀無假名標注>
<TranslatedTitle: 邢桂州を送る >
<BookPage: 211>
<UsedPage: 1>
<Feature: 6>
<End Header>
<Poem>
鐃吹喧京口，
風波下洞庭。
赭圻將赤岸，
擊汰復揚舲。
日落江湖白，
潮來天地青。
明珠歸合浦，
應逐使臣星。
<End Poem>
<Translation>
銅羅と笛とではやしたてられ、にぎにぎしく京口の港を出發する。特別仕立ての官船に乗って風と波に送られ、行くさきは洞庭湖である。その途中は長江の雨岸に赤い地肌をあらわした山や崖がつぎつぎに見えてくるだろう。みざおで浪をうったり、 舟を漕いだりして泝航してゆく。いよいよ洞庭湖に乗り入れると、風景は一變する。 夕日が沈んだ直後には、湖水と川だけが茫々と白く光ってなんともいえない雄大な眺めである。それに晩潮がさしてくると、空気がさっとさわやかになり、山の綠、水の青 が反映して、天も地もすっかり青くなってしまう。そこから、さらに湘江をさかのぼり次に陸路を通って桂州に達する。あなたがそこへ着任されれば、それに應じて、天の分野の使臣の星も南方へ動くことだろう。むかし合浦に惡政がうちつづき、どうし たことか名産の眞珠まですっかり跡をたって民業が荒廢していたところ、孟嘗という 人が合浦の太守になって赴任し、思いきった善政をしくと、ふしぎなことに真珠が再 び海中にもどってきて民が富み榮えたというが、あなたのようなりっぽな人物が行っ て善政をしかれることだから、天上の使臣の星が南方へ移ってゆき、美しい眞珠もそ のあとを追って合浦へ歸ってくることでしょう。
<End Translation>